2015年5月12日火曜日

ソニーα7にニコンGレンズ マウントアダプター

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 動画撮影用のカメラの数台がSONY-Eマウント系になってきたので、スチル・システムのニコンFマウントをEマウントへ変換するマウントアダプターを新たに調達することにした。
 
 昨年導入したα7sに絞り環付きのFマウントレンズを装着した際メタボーンズ・SpeedBoosterと、RayQualのアダプターを使ってみた。SpeedBoosterはフォーカルレデューサー機能を期待して導入したものだが、RayQualは純粋にマウント部だけの変換だ。しかしこちらには絞り環は付いていない。
メタボーンズ・SpeedBooster (F-E変換)。かなり高価なアダプターだ。
Live!オーロラの撮影システム以外でも、この手のアダプターを使うケースが増えてきたが、最近のニコンレンズは殆どが絞り環を持たないので、いろいろ調べてから試しに下記のマウントアダプターを調達してみた。
左: RayQualマウントアダプター 右:絞り環付きマウントアダプター
調達した絞り環付きのアダプターは、『K&F Concept』と印字されている。レンズフィルターやアダプター等を製造している、海外ではそれなりに知られているメーカーで、『安価だが作りが良い』という評判だ。インターネット上ではKIPON等いくつかのブランドが同様のアダプターを販売しているが、今回は試しでもあるので比較的安価なものを選んでみた。しかし、あまり信頼性がないものを選ぶと光軸ズレやレンズやマウント部を損傷してしまうのも怖いので、ある程度評判を調べてから使ったほうが良いだろう。今回選んだアダプターもそこそこ評判は良いようだ。全体的な剛性は金属部材で構成されてい問題なさそうだ。
中央部の銀色の枠が絞りリング
  レンズによって絞りの階調が違うので、どのように制御しているのか使ってみないとわからない。このアダプターの絞りリングは軽くクリック感があり、6段階の絞り制御が可能なようだ。絞り精度が低くなるが、明るさを求めて開放固定で利用するケースが殆どなので、これでも問題はない。ボケ味や解像度を厳密に調整したい人には向かないかな?

中央上部のマウントツメの下に、レンズ絞りレバーにかかるツメが見える。
写真中央上部の絞りレバー制御のツメの右側、絞りリングが回る辺りの塗装が剥げている。どうもレンズ側とアダプターが若干干渉しているようだ。この辺りは加工精度の問題だろう。レンズに装着する時の締め付けは大きめで、外す時もなかなかの力がいる。高級レンズへの使用は控えたほうが良いかもしれない。この手の安価な商品は製造仕様のはめ合い精度がそれほど厳密ではなく、個体差を持つケースが多い。今回は若干外れを引いてしまったようだ。と言っても、価格の割にはデキは良く、高価なマウントアダプターでもさらに品質が悪い個体を引く場合もある。

手持ちのFマウントレンズは、魚眼のような変態レンズばかりだが・・(笑)
  試しにシグマ8mmF3.5(円周魚眼)に装着してみた。はめ合いは遊びが殆どなく、しっかり締まるが逆に強すぎるかもしれない。デザインは銀色の絞りリングの帯びがアクセントになって、なかなか格好良く見える。加工精度は最上ではないが、アダプター全体の金属部材の質感は決して悪くない。

α7に装着してみた
小型のフルサイズ一眼α7は、どんなレンズを装着してもボディサイズとのバランスが何だか微笑ましい。これを『心許ない』と思う人と、『格好良いんじゃない?』と思う人がいるだろうが、僕は『よくまぁこんなに小さなボディを実現できたものだなぁ・・』と改めて感心してしまう。α7iiからはボディやマウント部の剛性が高くなったので、レンズとのサイズバランスは見た目ほど心配しなくても良くなったと思われる。アラスカ観測所に設置してあるα7sはもともとマウントツメも金属一体型なので剛性は高い。

 撮影した結果、当然ながら無限遠も光軸も、まぁ問題はないかな?という印象だ。上記の加工精度から頻繁に装着を繰り返す場合は、加工精度がもっと高いアダプターを選んだほうが良いだろう。なにせこのアダプター、3000円もしない安価なものだ。(上記の絞り環がないRayQualは1万円前後)
 Eマウント機はフランジバックが短いので、こうしたアダプターを活用するケースはシステムの汎用性を高めてくれる。特に動画撮影ではマニュアルフォーカスを多用するし、オーロラや星景撮影ではフォーカスは固定するので、このようなアダプターは今後も活用シーンが増えてくるだろう。

古賀

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