2015年3月30日月曜日

α7とD700 (試し撮り)

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NIKONの名機 D700(左)とSONY α7(右) 共にフルサイズセンサー搭載。D700は2008年の型だが、高感度特性と独特の力強い画は未だに現役で通用する。 α7はその筐体の小ささながら、高感度とダイナミックレンジの高さはさすがのフルサイズセンサー機だ。色合いは階調が豊かで暗部やハイライト部も詳細に描いてくれる。値頃な価格でこの性能は素晴らしい。

 東京・井の頭公園の夜桜。D700、α7に14mm F2.8レンズを添えて同条件で撮影してみた。
このレンズはニコンFマウント向けに設計されたもので、α7にはF-Eアダプタを経由しているため、α7の写真にでているフレアゴーストはその影響だと思われる。

 WBはAUTO、中央重点測光、ISO800、F5.6、SS8秒、ダイナミックレンジ補正AUTO、長時間露光補正AUTO。構図のズレはご愛嬌ということで。



NIKON D700


SONY α7


 7年前のカメラ、D700も捨てたものじゃない。花びらや遠景の高精細感は、解像度がα7の半分なのでさすがに負けているが、感情的な写真表現としてはAUTOでここまで表現されるのなら、まだ現役で使えるだろう。個人的には未だにニコン製DSLRの中で名機だと思っている。
 ただ、オーロラにはやはり色の明暗が強すぎる印象だ。以前からニコン機でオーロラを撮ると、「淡い緑→緑!」 「淡いピンク→ピンク!」と、色が強調される傾向がある。オーロラ写真家がキヤノン機を使用するのは色あいが理由だという人が多い。しかしこの色再現性がサイエンス的にはフィルターを乗せやすいので好まれているのだろう。報道系のジャーナリストもニコンを採用する人が多い。一方で戦場ジャーナリスト等はキヤノンを選ぶ人もいる。

「魅せる、と、見せる」の違い、映像を体感する時の違いは大きい。

 これは好みや目的だろう。ちなみに僕の場合は、Live!オーロラの仕事で使う場合の拘りと個人で趣味的に使う場合の拘りは全く違う。仕事で使う場合は合理性と目的が全てだ。

 一方、α7のダイナミックレンジはD700と比較するとさすがの一言。暗部も詳細にわかる。また、色のトーンも自然だ。D700と比べるとコントラストが欠けるように見えるが、D700が明暗がはっきり出るカメラなので、よりそう見えるのだろう。
 D700のコントラストの強さは、これはこれで「黒が締まる」という個性として人気が高い。僕も趣味としてはこのカメラの特性は好きな方だ。

 ニコンはD700以降、D800やD4辺りから色表現性が変わってきたようだが、D3s以降は新たににコン機を採用していないので、試してみたいところだ。その前にオリンパスや富士フィルムの色合いにも興味はある。スチルより動画一眼という印象のパナソニックだが、こちらは以前の週アス記事、『α7s』はは最強のオーロラ動画撮影デジカメか?にも書いたが、m4/3センサーながらISO6400での高感度性能は高かった。あと2段は頑張って欲しい。ソニーα7sは是非第二世代を(ボディをさらに堅牢にして)。

 ライブがメインだと、「撮って出しの色合い」が最重要なので、カメラと僕らの自動制御システムとの融合性も含めて検証は続けていきたい。

 あまり意味はないが、他のテストの合間に興味がてら試してみました。

こが

2015年3月27日金曜日

皆既月食とオーロラの共演 生中継2015

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ニコニコ生放送、Youtubeチャンネル、公式サイトそれぞれで多元生中継をお送りいたします。
この放送は、無料放送で皆様にお楽しみいただきます。
PC、スマホ、タブレット、スマートテレビ等でお楽しみください!

★アラスカ観測所 : 米国・アラスカ州 フェアバンクス市郊外
★日本中継所   : 東京三鷹市、遊造内
★遠隔操作     : 国内よりアラスカ観測所機器を遠隔操作しながら、お届けします。

★Live!オーロラとは: http://www.u-zo.jp/aulive.html
2006年にクリエイティブディレクター古賀祐三により開発、開始されたオーロラ生中継プロジェクト。Web,モバイル、プラネタリウム、TV等、他媒体向けに配信された。
アラスカ州政府観光局公式サポートプロジェクト

2015年4月4日 17:00 - 23:00 (日本時間)
※当日の状況で予定の変更がありますことを予めご了承ください。

★ ニコニコ天体観測 x Live!オーロラ


★ ニコニコ生放送 Live!オーロラ公式チャンネル



★ YoutubeLive Live!オーロラ・パートナーチャンネル



★ Live!オーロラ 公式サイト



また、当日はニコニコ天体観測さんとのコラボ放送も同時放送で行います。
(国内某所より、出演:Live!オーロラ・古賀、天文ガイドさん)



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今シーズンのアラスカ観測所設備について (週刊アスキーさん記事)
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/287/287623/


今シーズンのHDフルカラー動画中継の様子はこちら


今シーズンのアラスカ観測所作業、メイキング映像


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その他イベント(オーロラ生中継+古賀の講演)









2015年3月26日木曜日

4月7、8日 東北楽天ゴールデンイーグルス 「オーロラドーム」開催のお知らせ

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開催報告:Live!オーロラ・ドーム - 描き続けてきた夢の姿

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東北、仙台に新らたに完成したドームがオーロラに包まれる。
プロ野球球団、東北楽天ゴールデンイーグルスが楽天Koboスタジアム宮城敷地内に建設を進めていた直径21mの多目的ドーム「イーグルスドーム」が完成し、2015年4月7日、8日にLive!オーロラとのコラボで「オーロラドーム」イベントを開催することになりました。

ドームスクリーンへはLive!オーロラのライブ中継により9年間蓄積された全天周映像を上映し、会場内ではお酒を楽しめる「オーロラBar」を開催。また、Live!オーロラ主宰の古賀祐三による講演とアラスカからの生中継上映を220インチスクリーンで行います。

Live!オーロラの東北以北での活動は、これまで北海道、福島県で全天周オーロラ生中継企画を開催してきましたが、宮城・仙台では初めてのイベントになります。



(会場でリハーサルの様子 : イーグルスドーム)

企画概要
主催 : 株式会社楽天野球団
会場 : イーグルスドーム (楽天Koboスタジアム宮城敷地内
日時 : 2015年4月7日、8日 17時~22時

古賀祐三による講演・デモンストレーション>
2015年4月7日(火)17:30~/20:30~ 各回入場無料(各回30分程度)
2015年4月8日(水)17:30~/20:30~ 各回入場無料(各回30分程度)

講演中に4K全天周リアルタイム動画によるオーロラ映像の上映もいたします。(4K全天周リアルタイム動画の上映は世界で初めての事例になります)

<オーロラBar>
期間中随時
その他、詳細はこちらをご覧ください。
http://www.rakuteneagles.jp/news/detail/5011.html


東北楽天ゴールデンイーグルス
Twitter : @Rakuten__Eagles


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参考

古賀祐三プロフィール



北海道でオーロラ生中継 (全天周オーロラ生中継)

山梨県立科学館 全天周オーロラ生中継

福島県・郡山市ふれあい科学館、全天周オーロラ生中継

2010年 多摩六都科学館 全天周オーロラ生中継 世界で初めて成功

宇宙から見たオーロラ展(2008-2015)(大画面HDオーロラ生中継)

その他、これまでのイベント、活動情報(抜粋)


週刊アスキーPlus記事  映像のLive!オーロラ中継システム、その裏側をのぞいてみよう






堅牢性のニコンは健在か

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 Live!オーロラではスチル撮影でのタイムラプス中継では、多くのカメラでニコン製を採用しています。元々天体や自然科学分野ではニコン製の一眼レフが好まれる傾向にあり(その理由は古くからのニコンのサポート体制、スペクトラム耐性等の性能からのようです)、我々もこれまで10台以上のニコン製一眼レフカメラを導入してきました。
 
 タイムラプス中継は日没や月齢等の明るさに合わせたスケジュール+自動撮影制御を行う必要があるため、2006年のLive!オーロラ開始当初には、ニコンに直接頼み込み、カメラ制御プログラムのSDK(開発キット)を契約して提供してもらいました。今ではSDKは一般公開されていますが、当時は公開されていなかたために、その後のニコンのサポート体制を動かす切欠になったのかもしれません。

 さて10台以上の一眼レフカメラによる撮影は3-400万枚を越えるレリーズ回数になっています。それらを可能にしてくれるカメラの耐久性は勿論素晴らしいですが、撮影記録を蓄積し続けるデータベースと格納されるHDDには経年と共に悩みが増えるばかり・・。まぁこれは仕方がないですね。


 D700 メーカー公称 レリーズ耐久回数 15万回
     Live!オーロラ レリーズ回数    32万回
     (まだまだシャッター切ることができました)


 D90  メーカー公称 レリーズ耐久回数 10万回
     Live!オーロラ レリーズ回数     27万回

 D40  メーカー公称 レリーズ耐久回数  ??(おそらく5万回?)
     Live!オーロラ レリーズ耐久回数  13万回

※ちなみに、D2xは公称回数前にシャッターユニットが故障しました。D2系は諸々問題を抱えていた型のようですね。
2010-2011シーズンのLive!オーロラ・スチル機ラインアップ。 D3s D2x D700 D90 D50 この頃のシステムはニコン機勢揃いだった。(ピンぼけ写真で失礼)
まさに堅牢性のニコン。この数字、単純にスチル撮影を続けたわけではありません。冬季はマイナス40度、夏季は30度を越えるアラスカ観測所で稼働を続けた結果です。勿論、寒すぎる、あつすぎるとメカニカル機構や電子制御がエラーをおこすために観測ドーム内の温度制御はしていますが、それでも寒い時にはマイナス20度になることがあります。特に夏季のドーム内は40度を越えることも。
 この辺りの堅牢性が我々のようなプロや研究者、時にはISSなどにも採用される要因なのでしょうか。



 さて、最近のニコン製一眼レフカメラの耐久性はいかに。
 上記カメラの他に、同時期にはD3s、D50等も導入し同様に素晴らしい耐久性を発揮してくれましたが、その後の製品で、例えばD5100はメーカー公称耐久回数付近でシャッターユニットが故障しました。メーカー公称回数の通りなのでなんら不満はないわけですが、2010年辺りの製品から設計コンセプトが変わってきたのかもしれません。少なくとも二桁版以下の一眼レフではオーバースペックな設計思想を見直したのでしょうか。


 

こが
 



2015年3月22日日曜日

待ち続ける、a7sii (α7sii)

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 カメラ好きの中で噂になっているα7Riiのリリースについて。
  僕の印象では、電子先幕シャッターを搭載しない限りa7Rに5軸手ブレ補正を付けた時期バージョンはないような気がします。むしろ超高感度+静音シャッターを搭載するa7sの方が手ぶれ補正を付けるメリットがあるかと。ジンバルや三脚不要で手持ち夜間撮影できるなんてカメラマン達はまた飛びつくでしょう。僕の希望はD4s並のプロボディ版a7sii の登場です。

それが出たらD700下取りに出して買ってしまう確立が高い・・。

 とは言っても、α7Rii になるのかなぁ。

デジカメinfo
http://digicame-info.com/2015/03/7r-3.html


週アスPlus 古賀寄稿記事
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/287/287341/


こが