24時間生放送中（オーロラ中継）
携帯サイト： http://malive.jp
ＰＣ版： http://aulive.net
iPhoneアプリ: http://malive.jp/ipap/about.php
Twitter ： http://twitter.com/Live_Aurora
mixiコミュ： http://mixi.jp/view_community.pl?id=222177
ニコ生動画中継：http://ch.nicovideo.jp/lives/aulive
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オーロラニュース Vol.44 低緯度オーロラになるか？オーロラニュース
23日に太陽面で発生したＭ８．８フレア、ＣＭＥ（コロナガス噴出）の影響は非常に大きいようで、太陽と地球の間（互いの重力が釣り合う、Ｌ１ポイント）に浮かぶＮＡＳＡ／ＡＣＥ衛星は、太陽風速度計に異常をきたし、同じく太陽を撮影し続けるNASA/STEREO/Behindには膨大な太陽風放射線の影響と思われるノイズが大量に発生した様子がみられる。
(c)NASA/MLSO/Mk4
また、今後24日23時頃に地球に到達予定とされる高速太陽風と、太陽風内に含まれる磁場の南北成分が南向きに大きく振れた際、大量の太陽風成分が地球磁場内に進入、大きな地磁気嵐や活発なオーロラ活動を発生させると予測されている。
この影響で、巷では「日本でオーロラが・・」とツイッター中心に騒動になっているが、“日本”という表現には「日本国内の広い地域」と多大な誤解を生むため、これまで日本で視認や撮影観測含めて見られたオーロラの情報を元にまとめ直してみた。
これまで日本でオーロラが観測される、いわゆる「一般的な低緯度オーロラ」とは、このような状態だ。
図内写真提供：りくべつ宇宙地球科学館
（SARアークは描いておりません）
通常、北極や南極周辺に下の図のような地域の上空に発生するオーロラだが、今回のような条件になると、より低緯度側へオーロラがやってくる。ただし、日本の本州等の上空にオーロラが輝くことは殆ど考えられない（もしそうなったら、大規模停電等、かなり大きな影響が起きるだろう）。近年では、2003年に八ヶ岳より北の地平線に見られたオーロラが“撮影”されたことはあるが、近年の肉眼観測は北海道でも待ち明かりが殆どない陸別地方や稚内等である。
もし撮影だけでもしたい場合は北海道等、より北に行き、町明かりが殆どなく天の川が視認できるような場所を選ぶと良い。寒空の中だが、この貴重な機会は確かに体験したいものだ。より正確な情報を知った上で行動してもらいたい。
古賀祐三
※たまに「博士」と紹介されることがあるようなので、注釈を。
私は科学者ではありません。（科学者になろうとも思っておりません）
オーロラは誰のものでもない、世界中の人にこの地球の鼓動を体感してもらいたい、このコンセプトで20年続けております。
http://aulive.net/aboutliveaurora.html
今回の「日本から・・」騒動で残念だったのが、ある若手科学者の「日本から見られるかもしれない」Tweetだったことです。
ツイッターは震災時のRTによる悪影響にあるように、文字数制限から情報が錯綜しやすい。
オーロラ、しかも「日本から」となると以前の朝日新聞騒動のように注目やアクセスを稼ぐのにはもってこいですが、今回はまずは公式発表としてプレスに投げた上で発言すべきだったでしょう
まぁ、オーロラが盛り上がるのは素晴らしいのでいいのですけどね。それに優秀な科学者が育つのは素晴らしいこと。焦らず地道に行ってもらいたい。そのほうが未来がくる。
ただ、一方でこのように科学者が勇気持って発信することは、特に日本の科学者はやらないので、そのあたりは称賛しても良いと思います。次回から情報信憑性のためにもプレス発表を。
オーロラサイエンスの人間関係はいろいろある。以前から巻き込まれたり、邪魔されたりすることが多かったが、良い人達も多いわけで、めんどうくさいなーと思っているところ、ただ、まっとうに研究を続けてほしいもの。
サイエンスコミュニケーションをマジに考えると、この騒動はなんとかせねばとこのブログにまとめた次第です。本来なら科学者の誰かや、全国に多数ある科学館関係者、文科省関連助成をもらう事業体がこれをやるべきですが。
気分を変えて、これが22日に現れた赤いオーロラ。この日は凄かったです。宇宙から見たオーロラ展会場で解説していましたが、同時にニコ生Ch放送やりつつ、双方おお盛り上がりでした。
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23日に太陽面で発生したＭ８．８フレア、ＣＭＥ（コロナガス噴出）の影響は非常に大きいようで、太陽と地球の間（互いの重力が釣り合う、Ｌ１ポイント）に浮かぶＮＡＳＡ／ＡＣＥ衛星は、太陽風速度計に異常をきたし、同じく太陽を撮影し続けるNASA/STEREO/Behindには膨大な太陽風放射線の影響と思われるノイズが大量に発生した様子がみられる。
また、今後24日23時頃に地球に到達予定とされる高速太陽風と、太陽風内に含まれる磁場の南北成分が南向きに大きく振れた際、大量の太陽風成分が地球磁場内に進入、大きな地磁気嵐や活発なオーロラ活動を発生させると予測されている。
この影響で、巷では「日本でオーロラが・・」とツイッター中心に騒動になっているが、“日本”という表現には「日本国内の広い地域」と多大な誤解を生むため、これまで日本で視認や撮影観測含めて見られたオーロラの情報を元にまとめ直してみた。
これまで日本でオーロラが観測される、いわゆる「一般的な低緯度オーロラ」とは、このような状態だ。
（SARアークは描いておりません）
通常、北極や南極周辺に下の図のような地域の上空に発生するオーロラだが、今回のような条件になると、より低緯度側へオーロラがやってくる。ただし、日本の本州等の上空にオーロラが輝くことは殆ど考えられない（もしそうなったら、大規模停電等、かなり大きな影響が起きるだろう）。近年では、2003年に八ヶ岳より北の地平線に見られたオーロラが“撮影”されたことはあるが、近年の肉眼観測は北海道でも待ち明かりが殆どない陸別地方や稚内等である。
もし撮影だけでもしたい場合は北海道等、より北に行き、町明かりが殆どなく天の川が視認できるような場所を選ぶと良い。寒空の中だが、この貴重な機会は確かに体験したいものだ。より正確な情報を知った上で行動してもらいたい。
古賀祐三
※たまに「博士」と紹介されることがあるようなので、注釈を。
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まぁ、オーロラが盛り上がるのは素晴らしいのでいいのですけどね。それに優秀な科学者が育つのは素晴らしいこと。焦らず地道に行ってもらいたい。そのほうが未来がくる。
ただ、一方でこのように科学者が勇気持って発信することは、特に日本の科学者はやらないので、そのあたりは称賛しても良いと思います。次回から情報信憑性のためにもプレス発表を。
オーロラサイエンスの人間関係はいろいろある。以前から巻き込まれたり、邪魔されたりすることが多かったが、良い人達も多いわけで、めんどうくさいなーと思っているところ、ただ、まっとうに研究を続けてほしいもの。
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